乳首やデリケートゾーン(Iライン・あそこ)や脇などの肌の黒ずみの原因となるメラニン色素。

日焼け止めCMやスキンケア関連情報などで、とても良く見かけるメラニン色素ですが、そもそも何なのでしょうか?

黒ずみを治して再発防止のためにも、メラニン色素を正しく理解しておきましょう。

メラニンとは

メラニン(melanin)は、ヒトを含む動物・植物・菌類において体内で形成される色素でありメラニン色素とも言われる。

正確には、黒褐色の真性メラニン(エウメラニン)と橙赤色の亜メラニン(Pheomelanin、フェオメラニン) の2種類があります。

メラニン色素を生成する機能を持つ細胞はメラノサイトと呼ばれ、人間では皮膚表皮の基底層に存在する。

人間などの動物は肌に太陽などからの紫外線や摩擦による刺激を受けて、情報伝達物質【活性酸素、MSH(メラノサイト刺激ホルモン)、エンドセリンなど】が発生して、メラノサイトは肌を保護するためにメラニン色素を作り出します。

メラニン色素は褐色なので、これによって肌が黒く見えるようになります。

紫外線以外でもメラノサイトはメラニン色素を生成する

日焼けをすると紫外線は肌内部に届きにくくなりますが、紫外線以外の要因によってメラノサイトが休むこと無くメラニン色素を生成し続けてしまうこともあります。

紫外線以外のメラニン色素生成の要因はいくつかあります。

局部的な皮膚への摩擦・圧迫

皮膚の同じ部分に頻繁に摩擦や圧迫があることで、メラノサイトが刺激されてメラニン色素が生成されます。

バレーボール選手や保育士さんの多くが膝の黒ずみに悩んでいるのは、立膝をついて膝に継続的に圧迫刺激があるためです。

夏にかかとに紐のあるタイプのサンダルを頻繁にはいて、かかとが黒ずんだ経験がある女性は多いのではないでしょうか?

酸化しやすい化粧品を使ったり、皮脂による表皮の酸化

紫外線によって生み出される活性酵素がメラノサイトを刺激してメラニン生成がされると説明しましたが、皮脂や化粧品に含まれている油脂が酸化して過酸化脂質となることでも、メラノサイトが刺激されます。

石鹸で洗わなかったり、しっかりとしたクリームやローションでのケアをしていないと、皮脂が過剰に分泌されてしまいます。皮脂は毛穴に溜まりやすいですので、毛穴が黒ずんでいる女性が多いのもそれが原因となっています。

女性ホルモンの過剰分泌

月経や妊娠に深く関わっている女性ホルモンの一種である黄体ホルモンは、黒ずみに関係します。

黄体ホルモンの分泌が活発になったり、卵胞ホルモンとのバランスが崩れることで、メラノサイトが刺激されてメラニン色素の生成が活発になることがあります。

妊娠後期に乳首が黒ずむのは女性ホルモンの影響です。

メラニンはどのように肌から排出されるか

メラニン(メラノソーム)が体外に排出されるメカニズムは2パターンあります。

1.肌の新陳代謝によって表皮細胞とともに皮膚から剥がれ落ちるもの

皮膚の内側の基底層でメラノサイトから生み出されたメラニン色素は、肌のターンオーバー機能(新陳代謝)によって肌の表皮にあらわれてきます。

メラニン色素は紫外線を吸収・反射するので、これによって肌内部まで紫外線が届かなくなり皮膚を保護することが出来るわけです。

メラノサイトは受ける紫外線が減少するので、メラニン色素の生成量も減少します。

そして肌のターンオーバーによって、皮膚の最上層まで押し上げられていき、最終的には垢となって皮膚外に排出されます。

血管やリンパ球を経由して体外に排泄されるもの

表皮細胞に取り入れられなかったメラニンは、ターンオーバーによって排出されることなく、皮膚のより深く真皮層に落ちていきます。そこで白血球の一種であるマクロファージに食べられて分解され、血管やリンパを経由して体外に排出されます。

ターンオーバーが乱れたり皮膚の異常があるとメラニン色素が排出されなくなる

肌のターンオーバーの乱れや機能低下などによって、適切に肌からメラニン色素が排出されずにいると、部分的に皮膚にメラニン色素が沈着してしまいます。

ターンオーバー周期の乱れは、成長期・妊娠・更年期などでのホルモンバランスの乱れで起こりやすくなります。

また、ターンオーバーの乱れ以外にも何らかの皮膚の異常があると、真皮層に落下したメラニンが分解されずにそのまま留まることもあります。

色素沈着・黒ずみ・シミ・そばかすが出来る理由

ターンオーバーの乱れや皮膚の異常によって、局所的にメラニン色素が正常に分解・排出されなかった際や、

既にメラニン色素が十分に生成されているのに摩擦・圧迫などの刺激によってメラニンが過剰生成されてしまった場合に、

メラニン色素がそのまま留まり表皮内に蓄積されてしまいます。

こうして出来るのが黒ずみ・シミ・そばかすで、一般的に色素沈着と呼ばれます。

メラニン色素の規定量は人種によって違う

地球には大きく3種類の肌の色の人種がいて、白色人種(コーカソイド)・黒色人種(ネグロイド)・黄色人種(モンゴロイド)に分けられます。

黒色人種の人が、どんなに美白クリームを塗って太陽光を浴びないで暮らしても、白色人種のように白くなることはありえないように、人種や個体差によって、それぞれ生まれつきの肌に含まれているメラニン色素量が異なります。

御存知の通り、日本人は黄色人種(モンゴロイド)に属しますが、黄色人種の中でも比較的、メラニン色素量の少ない色白の人が多い民族です。

色白で少しピンクがかった肌の色の人が多いのが日本人ですね。